猫でもわかる音楽理論講座夏季限定 第三回「スケール」
スケールとは、音階のことですね。音の階段です。
世界には無数のスケールがあります。わが日本にも沖縄の音階や、津軽三味線のようなマイナーペンタトニック、
演歌もメジャーやマイナーのペンタを使ったものが多いです。
有名なものは音程の所で話したメジャースケール、そしてマイナースケールがナチュラルマイナー、
ハーモニックマイナー、メロディックマイナースケールの3種類。
アラビア音階やインド音階、スペイン風やアイリッシュ、教会旋法etc、さまざまです。
基準の音である根音に対して、それぞれの音のインターバルが違うことによってスケールが
変わってきます。
例えば、メジャースケールのミとファは半音のインターバルですが、これを全音、すなわち
ファをシャープさせるとリディアンスケールというモノに変化します。
全部を見ていくことは不可能なので、ここではブルースやロック、ジャズで使われるペンタトニックスケール
を取り上げることにしましょう。
ペンタトニックスケールにも実はいくつか種類があります。中国風、沖縄風などなど。
ペンタ(5という意味)トニックスケールの中でも、メジャーペンタトニック、マイナーペンタトニックスケール
を見てみましょう。
メジャーペンタトニックスケールの構成音 (P:パーフェクト(完全)を表します)
P1、M2th、M3rd、P5th、M6th の五つ
マイナーペンタトニックスケールの構成音
P1、m3rd、P4th、P5th、7th の五つ
具体的に、P1をC音に固定して見てみると、
Cメジャーペンタの構成音は、C、D、E、G、A
Cマイナーペンタの構成音は、C、Eb、F、G,Bb
バックでベースにCが鳴っている、もしくはCメジャーコードが鳴っている場合、
メジャーペンタを弾けば当然明るく聞こえますね。でも、Cマイナーペンタを弾いた場合は、
渋く聞こえます。
次に、P1をA音にしてみると、
Aメジャーペンタの構成音は、A、B、C#、E、F#
Aマイナーペンタの構成音は、A、C、D、E、G
分かるように、CメジャーペンタとAマイナーペンタの構成音が全く同じですね。
同じペンタを使っていても、どの音を基準にするかで変わってくるということです。
Cメジャーコードが鳴っている時にCメジャーペンタ=Aマイナーペンタを弾いてみる。
Aメジャーコードが鳴っている時にCメジャーペンタ=Aマイナーペンタを弾いてみる。
是非耳で違いを確かめてみて下さい。