猫でもわかる音楽理論講座夏季限定 第一回「音程」
やぁ、厨房の皆、元気かい?今日は音程の話をするよ。これを理解してないと
スケールもコードも分からないから、よく理解するように。それから、すぐ純正律と平均律に
持って行こうとする人がいるけど、ここでは平均律だけで話をする。分からない人は自分で
調べてくれ。
さて、音程とは何かだが、ある基準音に対する任意の音の差だ。単位は「度」で表す。
ドに対してレは長二度 など。
では準備はいいかな?
まず、Cメジャースケールを弾いてみよう。Cアイオニアンスケールとも呼ばれるもので、
世界でもっとも有名なスケールの一つだ。小学校でも習うから問題は無いだろう。
ドに対してドの音程差を「完全一度」という。同じ音だね。
ドに対してレは「長二度」。ピアノなら隣の白鍵。ギター、ベースならフレット二個右だ。全音離れている。
さぁ、ここで疑問を持った君は鋭いね。ドとレの間の音は何ですかと思っただろう?
ドとレbの音程差は「短二度」。つまり半音の関係だ。
同じように、
ドに対してミbは「短三度」。全音+半音だね。
ドに対してミは「長三度」。全音二つ分。
ドに対してファは「完全四度」。全音二つ+半音。
ドに対してソbは「減五度」。全音三つ分。
ドに対してソは「完全五度」。全音三つ+半音。
ドに対してラbは「短六度」。全音四つ分。
ドに対してラは「長六度」。全音四つ+半音。
ドに対してシbは「短七度」。全音五つ分。
ドに対してシは「長七度」。全音五つ+半音。
( ´∀`)/ < 先生! CとC#、及びC#とDは両方とも、
__ / / / \ 短2度なんですか。また、増1度との
\ ⊂ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ \違いを教えてください。
||\ \ \
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>>353
CとC#、またはC#とDは両方とも半音の関係だね。前者のC音、後者のC#音を基準に考えれば
お互い短二度ということになるね。
それから、増一度と短二度は音程差は同じだけど呼び方が違うね。
完全ホニャララより半音上を増ホニャララ、半音下を減ホニャララというんだけど、
増一度で表したいということは、表す側の何か意図が有るときだね。
ファ#とソbは同じだけど、ドに対してファ#と書いた場合は増四度、ドに対してソbと書いた場合は減五度。
意味合いが違ってくるんだね。その意味はまた後で説明するから、今回は名前だけ覚えてくれ。
さて、楽譜や理論書を読んでいると、~度下と書いてある場合が有るね。
例えば、短二度下は半音下でシなんだけど、上で考えると長七度上ということと同じだね。
つまり、長七度上=短二度下ということなんだ。
長二度下はシbだけど、短七度上もシb。つまり長二度下=短七度上。
こうやって考えるとある規則性が見えてくる。
1オクターブ内で、ホニャララ度下の音程差=9-ホニャララ(度上)という規則だね。
そして、長短はひっくり返る。
また、完全四度下は完全五度上と同じということから分かるように、完全は同じ。
短三度下=9-3=6 → 長短がひっくり返って、長六度上ということだね。
完全五度下=9-5=4 → 完全がそのままで、完全四度。
>>357
その通りだね。間違ってたね。
さぁ、次は1オクターブから上を考えてみよう。
ドレミファソラシドと数えたら、1オクターブ上のドは8番目だね。完全8度上ということになるね。
その上のレは9番目、ミは10番目、ファは11番目、ソは12番目、ラは13番目、シは14番目、ドは2オクターブ上になるね。
レは長九度、レbは短九度・・・という風に見ていくと、またまた規則性が見えてくるね。
1オクターブより上の音は>>352でやった度数に7を足せば良いんだ。
例えば、ラ=6+7=13度など。
この辺はボサノバやジャズに出てくるようなテンションコードを勉強する時によく出てくるから
もっと詳しく知りたい人は自分で調べてみよう。
( ´∀`)/ < 先生! 7倍倍音とドミナントセブンの
__ / / / \ 関係に興味があります! おやすみなさい!
\ ⊂ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ \
||\ \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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他のコード進行も扱ってみたいので諸君も是非参加してくれ。誰もが知っているビートルズの曲なんかが
良いと思うけど。それから、>>362さんの要望については答えたいが、もう少し先になりそうなので
ちょっと待ってくれ。第五回でフレーズについて考えてみようと思う。
では、諸君、ごきげんよう。
追伸 間違いがあれば指摘してください。
>>362
属音の上に作られた七の和音 V7 は、倍音列で見た第四倍音、第五倍音、
第六倍音、第七倍音と同じ音程関係を持っている。
そのため、この和音は七の和音の中でも最も響きが自然であり、
使用されることも多い。この和音 V7 を属七の和音、または単に属七という。
音律の関係上、属7和音が出てきたら、第7音を低めに取ると和声的には
調和のとれた音程となります。