昔、特別上級コースからネム音楽院ジュニア専科に行き、JOCもたびたび出ていたものです。
(J専門コースには入れられず、個人レッスンからネムJ専です)
某音大の作曲科に行きましたが、今はネムジュニア専科に代わるものってないんですか?
昔はそれが一番上だったのですが・・・
ヤマハ音楽院ジュニア専科、のようなものはないのでしょうか、
あと、勉強との両立を心配している方がいらっしゃいますが、
県でトップの15人ぐらいがいるクラスは、ほとんどの方が
一日に3時間以上練習されながら、地域で一番の難関校にさらっと受かっています。
音楽で秀でてる人は他のことも天才肌で、とにかく何事もコツを掴むのがうまく記憶力も良かったです。
その時の経験から私は随分多くのことを学びました。
あまり親が心配しなくても、そこまで行けた場合は本人に任せておけば大丈夫ですよ。
その頃の友達は、医大に進学した子も多かったです。
つもりもなかったので、上級に生かせていますが、子供が意外に(w)やる
気出してしまって、上級終了後どうするか迷っています。私自身は素人です
が、テキストも終わってしまい、買い与えたハノンやチェルニーを勝手にや
っています。
ヤマハでは次に進めるコースってあるんでしょうか。上級で一人ひとりが5
分程度しか見てもらえないのは割高感もあり、さりとて町のピアノ教室もあ
まりしらないので・・・。
>>340 ptnaのホームページをご覧になったことはありますか?
ピアノ講師の紹介をしています。過去にコンペで指導者賞をとっていらっしゃる先生であれば、
ピアノを教える実力に関して言えばJ専講師同等かむしろそれ以上では?
先生とお子さんとの相性もあるとは思いますが。
よろしければ、教えてください。作曲のほうに進まれとのことですが、今はどうされていらっしゃいますか?
娘も選択肢の一つとして、悩んでいるのですが、作曲のほうを出ても、結局ピアノを教える仕事をしている方が多いとうかがいました。だったら、ピアノ科のほうがいいのかとも考えてい
ます。ピアのだと、今のままとくにあたらしいことを 勉強しなければいけないということはそれほどないし、先生探しも割りとしやすいと親としては思っています。
作曲となると、ヤマハ以外の先生はしりません。
アドバイスいただけましたら、うれしいです。
>>341 長文失礼いたします。
ブロで作曲家や音楽制作をしています。日本の女性作曲家のかなりの割合の方が
隠していますがJOC出身です。
プロになると、少ない予算と納期との戦いなので、つらいことが多くあまりおすすめできる仕事ではありませんよ。
プロになると、好きなものだけ作るのではなく、人の指示の元にオーダーに合わせて作るので、納得がいかないものを
提出しなければならないことも多いのです。
大学は、現時点で自分の極めたい科を選べばいいと思います。大学を二つ行ったり、院に行ったり
海外留学する方が音楽の世界は多いので、途中で経済的に余裕があれば転科もできますし。
今興味がある分野、自分が専門として深めたい方を選んで行くしかないと思います。
大学はどの分野でも、どの科に行っても「やっぱり合わなかった」と思う人は多いようなので、
こればかりは行ってみなければわかりませんよね。
結婚も就職も、人生ひとつの道しか選べない選択は多いので、選んだ方で良い成果を出すと言う
気持ちも大事だと思います。
でも人生長いから、いくつからでもやり直せますよ。(お金と時間があればですが・・・)
ピアノを極めたから作曲をやりたくなった、と言う方も多いですし・・・
ただもし音楽で教える仕事以外でプロになりたければ、卒業後プロとして生活していける人はトップの一握りのグループだけです。
しかもその人たちの能力は、普通の人が全く歯が立たないぐらい、格段にその他のグループとは違いすぎるので
そういうのを見て「ブロなんて目指さなければ良かった・・・」「こんなに大変ならもっと早く教えて欲しかった」と思う人たちも多いです。
かなり音楽に時間とお金を掛けて、20代も後半になってそう思うのも辛いですよね。
帰国子女、社長の子、有名人芸能人の子当たり前、ハーフ当たり前、慶応など有名私立下から当たり前、ルックスモデル並あたりまえ、
それで音楽も舌を巻くぐらいできる・・・恵まれて育ってお金持ちで、なんでも軽々とできる、そんな人がプロの現場には腐るほどいます。
「遊んでばかりいて東大受かった」「芸大受かった」そんな人がいくらでもいて、あまりにも一般と能力も環境も違いすぎるのです。
そんな中で戦っていくのがプロなんですよ。
ですので私は個人的には、よほどトップグループに入れるのでなければ、プロを目指すのはおすすめしません。
しかもそのトップグループも昨今は生活していくのが大変な状況になっているので。
今後更に音楽を生業としていくのは、難しくなると思います。
家が金持ちでないと音楽の仕事なんかできない、とも良く言われますよね。
医師など他の仕事をしながら、プロ以上のレベルの作品をインディーズで出す方も今は多いので
専業プロになることが全てではなく、本人が能力を伸ばしたり、勉強に没頭したり、楽しい思い出を作ったり、
自分の力を出し切った充足感を持つ経験とかが高校ぐらいまでは大事だと思います。
ひとつ乗り越えれば次の道が見えてくるのではないでしょうか。
周りがどう見ても失敗だった経験や不遇な時代がきっかけで、素晴らしい先生に出会ったり
別の科に転科する方もいるので、あまり先のことまで考えずその時々の分岐で悩むべきです。
まずは目の前で最良の選択をして、なるべくレベルの高い人たちがいる場所に行くことが
(やる気と能力がある若い子には)もっとも大事だと私は思います。
時代が変わると常識も経済環境も変わるので、どちらにしろ目論見どおりには絶対行きませんから
あまり計画しすぎてもやったことが無駄になります。
失敗しても次で敗者復活すればいいのです。
そう思って納得できる道を常に探せば自分の後ろに道はできていきます。
皆様の幸運をお祈りします。
書かれている通りですよね。
知人にヤマハ出身芸大作曲やピアノ、マスターから留学組やヤマハ以外で芸大主席なんて人がいますが、
まだ皆さん佳境で先の見えない状態で、それぞれの場所でもがいています。
それでも皆さん、そこまではトントン拍子です。その先の人生が難しいのですよね。
再度おたずねいたしてもよろしいでしょうか?
JOC出身を隠している・・・・のことですが、何か不都合でもあるのでしょうか・
よくJOCの作曲と大学に入るための作曲とは違うといわれます。
娘もJOCでは活躍しているほうなのですが、別といことですとあまり其方のほうの道を考えないほうがいいのかとも思っています。
親は、作曲に関しては素人ですので、いまの状態がどれだけ、通用するのかわからないのです。
何かアドバイスはいただけませんでしょうか?
私は343さんでもなく、専門家でもないのですが
たまたま家族や親類の多くが音楽家で、作曲家も複数います
その中で、ヤマハ関係の者もいれば、ヤマハと全く関係のない者もいます
藝大、桐朋などの生抜きの音楽関係者から見れば、ヤマハ出身者はいつまでも
ヤマハあがり、とか、町の教室、とか言われてます
ヤマハは15歳までで音高音大は藝大桐朋に入っても、ずっと蔭で言われ続けるからです。
反対から言えば、大多数が桐朋音教や、藝大系の先生に小さい頃から師事しているひとが
大多数だから。これはピアノに多いのですが、作曲も同じく。
基本的に、JOCは作曲と思わない方が良い、と言われていますが
導入にはなっているので、音大で作曲を専攻するためにはヤマハ以外での用意は必須。
日本の音大に行かないなら、コネとハッタリ(バークリーに留学とか)。
343さんが書いていることを読んで、私の家族の知人(ヤマハJOC関係者)と同様のことがあって
ちょっと驚きました。
ヤマハから作曲家になろうとおもったら、中学が御三家か最低で早慶付属が目安、だそうです。
要するに、それだけの親の財力、子どもの能力、両方あることが望ましくて
現実に、そういう子たちが成長してプロになっているし、
逆にJOCの中で自力で魅力的な作曲の出来る子は
演奏力のほかにそれだけの知力がある子だ、ということらしいです。
高校から音高に行く子もいれば、早慶大を出てから留学して作曲家に、もいるとのこと。
逆に言えば、ヤマハではJOCは弾き栄えする子を舞台で使う傾向があるので
演奏が上手なので、講師や周りがお膳立てして曲を飾って舞台に立たせることが多くて
そういう子がJOCで活躍したから作曲家になりたい、と勘違いする例が多く、困るそうです。
あまりJOCで大きな舞台に立たなくても、地道に自力で曲を作る知力のある子、
親や講師の影響を脱した12歳以降にオリジナリティーを出す子が作曲家向きで
例外なくそういう子達は御三家やそ早慶に進学している、ということらしいです。
街=商業的である、の意味でしょうか。
一方で藝大系の先生や、桐朋音教で学ぶことは、(街でない)教室、だそうです
ヤマハやエレクトーンについて悪いイメージを持つ人もいるので、巻き込まれると面倒なので隠す人が多いのですが、
ヤマハでもなんでもいい面と悪い面があると思います。
バークレーに行った事も言いたがらない人も多いんですよ。誰でも彼でも行くようになったから、
真面目に勉強した人までもがミーハーで軽く見られてしまうから。
ひとつの側面で見られて、印象が強く付くのをみんな嫌がると言うことです。
ただ、何についても隠す人が多いんですよ。
つまり、プロになれば大学は芸大の院を出てる人があまりにも多く(それも芸高あがりが当たり前だし)
だから他の大学では自慢になんかならないし、桐朋、国立、東京音大以外だと
恥ずかしい大学と思う人も多いようで(偏見はとても良くない事だと個人的には思いますが・・・)
芸大がデフォなので、他の大学だと立場ないですね。
しかも芸大に軽々入ってる人が多いし・・・
かと言って芸大院を出てて、しかも主席を自慢する人もまた陰口叩かれるし、
学歴を自慢する人は曲や演奏が酷い人も多いので・・・
自慢する人は、人間性も難有りですし・・・・
そんな感じで、せっかく必死につけた学歴も自慢する機会なんてあまりないんです。
自慢したい方に取っては、さびしい状況ですね。
いい大学を出てる方ほど、学歴は関係ないと思ってますし、芸大もたいしたことないと思っていますので
皆さん自慢なんかしませんよ。そんなことより実力でしょう?
学歴の自慢より「今まで一度も苦労したことない」「うまくいかなかったことない」「お金に困ったことが一度もない」
などを真顔でさらっと言う人が多く(けして自慢でなく事実として)それが普通なので、
そういうので萎縮してしまう人は、気が付いたら消えていますよね。
全てに恵まれて、世界中で稀有な経験を沢山していて・・・みたいな方も多いですから・・・
音楽の仕事は、若いうちしか仕事がない場合が多く(若いと安く無理な仕事を頼める、徹夜でリテイクも何回でも頼みやすい、などで仕事が集中する)
年を取ると、クライアントが自分より年上の人間に命令しづらい、使いづらい、などで仕事が減ります。
売れすぎたら飽きられて「あの人もういいよね」と言われるし、若い人の感性がもてはやされるので年を取ると「感性が古い」と言われる。
だから歳取る前に完璧に立場を築いておかないと、他の仕事を選んだ皆さんが年収が上がる頃に失業します。
廃業する人がとても多い業界なんです。しかも今後作曲や演奏の仕事は激減し、ギャラの水準も下がります。
著作権が切れて、タダで使える名曲がどんどん増えていきますし、フリー音源でいいものもますます増えますから。
仕事も納期やオーダーが無理なものが多く、クライアントの好みで何度もやり直しになるのが日常茶飯事です。
自分のためにじっくり考えて、好きなものを好きな時間だけ掛けて提出するなんて、プロの仕事ではありえません。
他の長くつづられる仕事を持ちつつ、好きなものだけ作る副業音楽家も悪くないと思いますよ。
プロで本当に美味しい仕事を長くしている人(色々基準があるかと思いますが)になれなければ、
あまり美味し味がある仕事ではないです。
何を目指すかによりますがプロを取り巻く環境は非常に厳しいので、長期に渡って君臨できるのでなければ、
けしておすすめしません。
もうひとつ、この話をすると皆さんショックだと思いますが、
子供の頃から必死で努力してプロになった人たちを横目に、
大人になって音楽をはじめて、ほんの数年でプロになってしまう人がとても多いんです。
しかも、子供の頃から何時間も必死に練習してきた人よりはるかにセンスも良くうまいんです。
そういう人がプロになります。
音大命で来た人たちに取っては、自身の価値観を完全に破壊される出来事なのですが、
昔からプロになってる人はそういう人が多いですよ。
そういうのを見てはじめて気づくのですよね、時間じゃないんだ、と。
こんなに簡単に常人ができないことができてしまう人が、こんなに沢山いるんだ、と。
けしてそれは珍しいことじゃないんだ、と。
それともうひとつ。
実力がある人より、口がうまい人の方が沢山仕事を持っています。
実力はあるのが当たり前なのだから、同じ実力なら一緒に仕事して楽しい方に仕事は集中しますよね、
マスコミは軽い人も多いので、そこそこの音楽ができればあとは一緒に話してて面白い人にみんな仕事を出します。
実力さえあれば、仕事が取れるわけではないです。
ヤマハにいたらヤマハの色がつく、音大受験はまた別の・・と言う話が出ましたが、
ヤマハにいた時はヤマハでトップになれる色で、音大を受ける時はそこでまたトップになれることを
その時だけやればいいんです。それくらい幅があればいいんです。
それぞれの現場で求められる色も好まれるスタイルも違います。国によっても違います。
そういう色々な現場に対応してこそ、引き出しも多くなるし自分の能力も伸びて
色々な文化に触れて、自分のスタイルができてくるのではないでしょうか、
またそれだけ色々こなせる器用さがプロには求められます。
どんなオーダーが来ても余裕を持って、先方が求める以上のものを瞬時に出す、
そういうことができる人は、かなりたくさんいるんです。
そこで「私にはムリ」と思わず「多分できると思います」と返事して、ちょいちょいとやったらできちゃった♪と
そんな感じの人が集まっている世界なんですよ。
学生のうちはそれができなくても、はじめは泣きながらやっていても、
没頭してやっていたら、いつの間にかできるようになっていて、僅かな期間で見違えるほど上達する、
うまい人はみんなそんな経験を持っています。
そういう子たちを間近に見るのは、自分にとってもとても勉強になります。
進路ですが、昔と違って今は結婚しない女子が増えましたから、
まず一番大事なのは、一生続けられる自立できる仕事を持つことが先ですよね?
親が一生面倒を見れて、生活に困らないなら好きなことをさせてあげればいいでしょうけれど、
そうでない場合、一時期プロになれても30になって全く仕事がなくなってしまった、生活して行けない、では困りますよね?
今音楽でうまく行っていても、学業もかなり成果が上がっていれば経済的に困らないよう、食い扶持をまず探すと言うのも手だと思います。
今は兼業音楽家がとても増えてますし、特に医師は多いですね。
離婚する女性も多いです。30以降に経済的に困らないよう用意するのが先決です。
家が経済的に心配がなければ、留学でもなんでも行かせて、世界最高の教育を受けさせてあげてください。
レベルの高い人たちにもまれる経験は、最も密度の濃いもので人を成長させます。
潤沢にお金がある人しかできない経験を、ふんだんにさせてあげて、世界最高峰の環境で成長させてあげてください。
下手な人でも一流の能力の中に放り込まれたら、才能があって環境が悪い人より遥かに上になるものです。
環境は大事です。
ヤマハで今充実していて楽しいなら、それは一番素晴らしいことであり、大事にすべきだと思います。
外に出ればわかりますが、没頭して集中して学習できる環境は、一生の中でもそうそうあるものではありません。
今ヤマハでそういう時間を過ごせているのなら、それは一生の宝物になりますから、親御さんはどうぞのびのび勉強させてあげてください。
ヤマハの外の人には、中のことはわからないと思います。今素晴らしい思いをしてる人は、その思いはヤマハ出身者同士でしか
わかりあえないかも知れません。それはそれでいいと思います。外からの印象だけで悪く言う人に関わらないでください。
ほとんどの人はいつまでもヤマハにいるわけでもいれるわけでもなく卒業して行くので、今充実しているなら
その価値ある時間を、どうぞ大切にしてください。後から一生の宝になり血肉になります。
親御さんはお金が掛かってもけして責めないでください。はじめに練習しろと叱って、腕が上がったら「うちはお金がないからやめて」だと可哀想すぎます。
また、一時期成果がなかなか出なくても責めずに見守ってあげてください。
成果は数十年の単位で見なければ、わかりません。
お子さんが優秀なら、親も一緒になっていい音楽に触れて、充実した時間をお子さんと過ごせて良い思い出ができたら
それに勝ることはないと思います。
成果が上がっているお子さんのいるご家庭は、他の親にはけしてできない貴重な体験が多く出来るので、
掛かっているお金は子供に掛けているのではなく、その家庭全員で消費しているのだと私は思います。
どんな経験も素晴らしい音楽に出会うひとつの過程となり、その先が皆様の素晴らしい未来に結びついて行きますよう祈っております。
大変長くなりました。失礼いたしました。
にありがとうございました。
こういうネットの掲示板でいろいろとご丁寧にアドバイスいただけまして、本当にありがたく思います。
なんとなくわかっていましたが、やはりそうだったんだな~~とあらためて感じました。
上でおっしゃられていますように、親としては、学生時代のいい思い出でいいとおもっていました。
ほんとその通りなのです。家族で一緒に音楽を楽しませてもらい、いい経験をたくさんさせていただいてよかったと思っています。
我が家のことをご存知かと思うほど話があっていましたので、本当に参考になりました。
親としては、上等な趣味で、職業的には、やはり自立できる職業をもってほしいとおもっていました。
医学系を望んでいます。子供自信も勉強のほうにもっ興味はあるようです。
ただ、上でも書かれていますように、子供が勘違いしてしまっているのでしょうね。
私の唯一の特技がやはり作曲だと。だから、そちらに進もうかと。
親としてはどうホローすべきか悩んでいました。
自立できなくても一生お嬢様芸で好きなことやらせても・・という気持ちが2割ほど、いや自立して欲しい・・という気持ちが8割ほどしょうか・
親が迷っていますので、まだ、子供に適切なアドバイスでいない状態です。
でも、だんだんと見えてきました。
やはり当初の私の考えで良いのではないかと思えてきました。
子供とも相談して決めていきたいとおもいます。
また、何かございましたら、書き込みしていただけましたら、うれしくおもいます。
ありがとうございました。
私は、ヤマハで育って、個人の先生にもついて、学校では吹奏楽やオーケストラを
目いっぱい楽しみましたが、4年制大学は文学部に行きました。
音楽関係の団体に就職したあと、音大に戻りました。
勘を戻すのにしばらく苦労しましたが、ピアノだけでない、色々な音楽に浸ったあとだったので
ちょっと横道にいったのは、結構よかったし、社会通念、マナーも職場を通して経験できました。
どの道にいかれても、結局、時間の使い方しだいでしょう。違う方面のお勉強と、作曲を両立する人もおられるでしょうし。
ただ、唯一の特技を専攻にされるのでは、すでに知っていることを深めるだけにならないとも限りませんね。
皆様の書き込みを読ませて頂き、本当に久しぶりにヤマハ時代の色々なことを思い出しました。
私自身は、14歳の時、もしかしたら県で一位になれるかも・・とそれだけを考え練習に没頭してるある日、
突然その時ついていたかなり偉い先生に、
「ところであなた、大学はどうするの?音大に行くんだったら芸大に行かないと意味ないから、
もし行くんだったら今やってることは全てすぐやめて、芸大の先生についてすぐはじめないと!
それでも今からでは間に合わないかも知れない」と突然言われ、
「よく考えておきなさい」じゃないですよ、その時もう返事しなければならないような質問でした。
しかも、比較のための知識全くなしの状態で。芸大なんて大学名しか知らないし、知ってる人が行ってるわけでもないし。
それまで頭の中は目の前のコンクールで一杯で、そのためにずっとやってきていたのにやめるとは考えられず
「音大に行くことは考えていません」と言ってしまいました。
なので高一の夏にやはり芸大作曲科を目指そう、と思ったとき、もうヤマハのスタッフには頼れないわけです。
「だったなんであの時!」と言われますからね。
その後ヤマハでは結構上の方に行けましたが、音大を目指そうとした後、その後がどれだけ大変だったか・・・
小さい頃からずっとヤマハで特別扱いだったのが、芸大に行く子供を教えるような先生にはどれだけ冷たくされたか、
まわりの状況がとっさには飲み込めませんでした。
そんな私も芸大は落ちましたが、一流と言われる音大に合格し、今はまた違う考え方ができます。
そんなに何年間も全てを犠牲にして芸大に行くより、国立、桐朋、東音に2,3年勉強して現役で入ったほうが
(J専の方々ならこのランクは充分狙えると思います。)良い場合もあるのではないか?
芸大は、簡単に入れる人だけが目指した方が良いんじゃないか?と思える事例を一杯知っています。
4浪して入ってその後賞も取らずに、何になるのか?独学で芸大に入る人もいるんですよ。
何を一番大事にすべきか選ぶのが、親のホローのしどころです。本人が一番幸せを感じられる選択の見極めは難しいです。
大学にしても、色々なバランスを考え合わせて「自分に合った大学」・・それは結局「自分が幸せになれる大学」だと思うのです。
卒業後のことも含めて。
コンクールで弾く曲も、あの時ああしとけば良かった、一年早くもっと上の賞を取れた、等今では色々思いますね。
どうしてシステム講師の人は、こういうことを教えてくれなかったんだろう、アドバイスしてくれなかったんだろう・・と。
今はもうネム音楽院ジュニア専科と言うのはありませんが、今のマスタークラスのようなものみたいですね。
あの頃一緒に勉強してた人たちのほとんどが音楽をやめてしまったのか?と思うと、色々考えさせられます。
質問くださった方、ここには書けない話もあるかと思うので、一応メアド晒しておきますね。
musiclife2011あっとgmailどっとcom
長い文章を読んでくださって、ありがとうございました。
学習されてるお子さんもお母様も、凝縮した音楽体験ができて、一生の素晴らしい思い出になりますように。
今の失敗は絶対に無駄にならないです。人生何が幸いするか、わからないのです。
それを最後にお伝えしておきます。
「もうイヤ」ってドサ周りをしてたら、グラミー賞の道に繋がって億万長者になることだってあるんですから・・・
スーザンボイルみたいなことは、本当に起こるんですよ。夢みたいなことは、本当に起こるんです。
私は音楽教育について全く知りませんが、
普通の人が遊び(趣味)でする、
楽器演奏、スポーツ、囲碁将棋でプロになるということは、
とてつもなく難しいというか、特別な才能に恵まれていなくては不可能だと思っています。
特にクラシックのピアノ演奏となると、野球、サッカーに比べるとプロ人口も
少なく、イチロー、松井など10年20年に一度出るか出ないかの超一流クラスと同等でなければ
ピアノ演奏では生活できないのではないでしょうか。
プロを目指すならサッカーなどは12~13歳までに技術を完成させるべきと言われています。
体ができていないので、12歳ではプロでは通用しませんが・・・
ランランも13歳でショパン練習曲全曲を演奏したそうですし、
将棋の羽生も中学生でプロ棋士になっています。
遅くとも15歳までに、ランラン、ユジャワン、キーシンのような
クラスになっていなくては、そもそも無理なのでは?
プロになる天才には大学など無関係だと思いますね、辻井さんも芸大ではないですし。
でも、フジコへミングのような例もあるのかな~?
私の師事していた大学の教授は「普通じゃない人は3歳でもう頭角が出ている。三つ子の魂100までよ」と言ってました。
天才と言われる人のほとんどは3歳で頭角が出てて、
残りは18を過ぎて音楽を本格的にはじめて、すぐに常人を遥かに凌駕した領域にまで行ってしまう人です。
ただ天才型の人は、旬が短いです。
18歳の天才ドラマー!と華々しくデビューした人が、何人も消えているでしょう?
天才は、人格も破滅的だったりしますし。
優等生の天才なんて、あまりいませんよ。人格が破綻してたり、色情狂だったり短命だったりね。
ヤマハマスタークラスのオーディションは、確か年齢制限がありますよね、
受験資格11歳まででしたっけ?
海外のコンペティションで入賞を狙えるぎりぎりの年齢なのでしょうね。
演奏家として活躍していくには、賞を沢山取ることが何より大事、
そして人気が大事なので、ルックスも重要です。
プロの演奏家になれても、数年間しか華々しく活躍できない人がほとんどですね。
これからは、海外のコンテストの入賞暦などを盲信して持ち上げる年寄りが減りますから、
ますます演奏家として活躍していける方は、少なくなると思います。
クラシックの演奏家と言う職業自体が、従来の時代より若い人に取って
魅力が薄くなっている、憧れの対象でなくなっている、ということもあると思います。
お金が掛かるので、目指す層もおそらく減っているでしょう。
今までの時代とは、だいぶ変わっていくと思います。