今や、本物の楽器顔負けの音を出すことはできる時代なのかもしれません。ただ単に、波形を同じくすれば「ドレミ」という音自体を出すのは容易でしょう。鍵盤楽器では、ピアノからトランペットをはじめとして、多種多様の楽器の音を実現しています。
一方で、「音」は出せたとしても、鍵盤楽器はあくまでも鍵盤のキーの音階を発音するのに対し、本物の楽器演奏では、音階間の音も表現します。この微妙なニュアンスを出すには、本物の楽器にはかなわない、それが一般的ではないでしょうか。
その音の表情まで再現するのが、ヤマハのスーパーアーティキュレーションボイス、ELS-02シリーズのエレクトーンで実現しています。もはや、演奏力は無限大というフレーズが合うかどうか分かりませんが、今までとはレベルの違う表現力を備えています。
説明よりは耳で聞いていただいたほうがいいはずです。サックスの伸びやかな音色はもちろんのこと、微妙なベンドや音間のレガートなどを用いて、鍵盤楽器なのにサックスを演奏しています。