ハービーハンコックの譜面を直接見たことはありませんが。
yaSya氏のポップなアレンジになっていますが、変わったコード進行です。バッキングはXGサポート演奏ではなく、アカンパニメントで組んでいるという…
先日、ハービーハンコックの譜面を海外から取り寄せました。
中をみてびっくり。
コードも、展開も、自分らしく変えちゃっているのね。
どうも、わけ分からないはずでした。
けど、スケールには、何か一種の技法、法則がありそう。
4度半音階であがっていたり、下がっていったり、・・・。
詳しい方、解説をお願いいたします。
3: ギコ踏んじゃった 2006/01/10(火) 01:48:36 ID:AKI/nMvi.net
彼は、主となるコードのルートをから増四度(減五度)を軸にモードを構築します。
また、増四度の両隣である完全四度or完全五度という3つの半音を使いながら
バーチャルなケーデンスを作り出します。
これはジョージ・ラッセルの提唱する理論、『リディアン・クロマチック・コンセプト』の具現化でもあります。
リディアンの発想を追求することで、主となるコードから得られる音は、
そのコードからは完全に非和声音である音でもリディアンの持つ調性の中立性と五度(四度)音程による
進行性を利用して極めて流麗な十二音を使用した展開を得られるようになります。
彼の場合は短七度も増六度としてとらえ、和声の構造上では短七音程を持つコードでも「増六度」と
とらえるために、ルート(基音)、長七、増六というここでも3つの半音を導入することで、展開力がさらに増えることになります。
これらの3つの半音を下記のように2グループ構築すると
・完全四度 増四度 完全五度
・増六度 長七度 基音
両者の音程差は完全四度(完全五度)上下させて展開させることが可能になります。
これらとは別に
半音→短三度→半音・・・・
短三度→半音→短三度・・・・
という幾何学的なAugmented Scaleを多用するのも特徴です。
旋律的短音階、ハンガリー短音階、Augmentedを理解すればハービー流に弾くことが可能となるでしょう。
>>3
深謝です。
よく分かりました、と申し上げたいのですが、後半が難しくて、
あほな私では理解不可能で御座います。
早速、お友達と、音大卒の方に聞いてみたいと思います。
半音階の件は、なんとなくイメージがついたのですが、
譜面を見てて感じたのですが、マイナーコードをメジャーコードの♭7に
変えているような気がいたします。
気のせいでしょうか?
>>3
> ・完全四度 増四度 完全五度
これは例えばKeyがCだとすると、F#を中心にモード展開をして、
Gからの半音進行でF#≒Cに解決させたり、
Fからの半音上向進行でF#≒Cに解決させるという意味だと思うんですが、
もう少し具体的な例で教えてもらえると大変参考になります。
> ・増六度 長七度 基音
これも同様にKeyがCだとするとB♭系のモード(例えばB♭のフリジアン)、
Bのモード、Cのモードへ解決と言うことでしょうか?
いろいろとハンコックのフレーズの耳コピーをしているので、
おっしゃっている意味は何となくわかるんですが、
もう少しコードシンボルやモード名で教えていただけると助かります!
しかし、何であんな訳わからない音使いだけど、メロディはキレイという
世界を表現できるのか、本当に不思議です。