ストリングスや管楽器、声、シンセサイザーなど、波形や倍音、音域が
違うものには、それぞれに例外とか特例があると考えてもよいのでしょうか?
コーラスで半音ぶつけるとキモイけど、ローズなら気持ち良い音ってありますもんね。
ピアノの歴史なんて、和声の歴史に比べたらはるかに短いものだ
>333
和声理論は、>334氏が言う通りピアノを前提としたわけではない。
ピアノという楽器自体が成立するのはハイドンとかそれくらいの時代で、
確かに古典和声の時代と被るけどね。
和声法の本を立ち読みすれば分かるけど、四声体が前提になっている。
これは交響曲とか弦楽四重奏を意識したものだと思う。でもそれは
読み手の解釈であって、実際にはそこまで書かれていない筈。
ただ、音域と音符のみ。
つまり、抽象的な展開の理論を説明したのが和声法と言える。
>波形や倍音、音域が 違うものには、それぞれに例外とか特例がある
>と考えてもよいのでしょうか?
この考えを200年間考えつづけたジャンルが管弦楽法。二管編成とか
そういうやつ。色々有名どころがいると思うけど、ラヴェルとストラビンスキー
が有名かな。ショパンはあんまり良くないって言われてるみたい。
続く。
カッコイイな。
続き
倍音云々で、一番面白いと思う発展をしたのが、打楽器だと思う。
ティンパニーは別にしたスネアドラムとシンバル。ちょっと意味合いが違うけど
キックもそうかな。確かに中心となる音はあるように思えるけど、
実際は倍音のカタマリ。スネアは若干調律するけど、シンバル調律は
しないはず。
なぜなら、同義反復するけど、倍音が極めて豊富に含まれているが故に
どのように調律しても完全なハーモニーを得ることができないから。
ここから導き出せることとして「倍音が極めて多く含まれる音色には理論の
適用ができない」ということが上げられると思う。
この考えを徹底的に拡張したのが、ノイズというジャンルではないだろうか。
>コーラスで半音ぶつけるとキモイけど、ローズなら気持ち良い音って
>ありますもんね。
これはジャンルの違いじゃないか? つまりローズの音を聞くときは
暗黙のうちにジャズなりポップスなりというテンションや不協和音を
許容するモデルを心の中で前提としておいているが、コーラスの場合は
違うということでは? 和声学というよりも心理学に近いのかもしれない。
最後に倍音の補足。
倍音って128まであって、その128を全て均等な音量で鳴らせば
理論の適用外になる。これはルート(あえてそう呼ぶ)の音程を
固定できる楽器の場合。これを音楽に拡張したのがクラスターだと
思ってる。
打楽器の場合、直感的には無限に近いピッチを発生させている。
非整数倍音という言葉があるくらいだし。
なんか色々ツッコミどころが満載の気もする。さて、学校いこ。
( ,_ノ` ) n
 ̄ \ ( E)
フ /ヽ ヽ_//
詳しい解説ありがとうございました。
こういう話はどうもピアノという先入観がありまして・・・管弦楽がベースだったんですね。
確かに言われてみれば、ピアノは高度に発展した新しい楽器ですよね。
音楽史、楽器史の勉強にもなりました。
この質問をしたキッカケというのは、シンセやディストーションギターなどLM系楽器で
コードのボイシングを考えるとき、あまり美しく響かないこともあるので、
昔からの理論は今の楽器にも通用するのかな?という素朴なものだったのですが・・・
和声学というのは一般論であって、個別の楽器音の美しさを追求したものではないということですね。
>361
今思うと、質問にダイレクトに答えていないと思った。
distギターの場合も面白い発展をしたと思う。和声学という点からみれば、
6弦開放のEでザクザク弾いたとしても、豊かな響きが得られるはずはない。
でも、実際は非常に厚くて、これって倍音の所為だよね。
パワーコードという概念もそれと同じ。
でも、譜面上ではEだけでも倍音のおかげで3rdとかの音も聞こえてるんだよね。
だからなんだ、といわれると困るけど。
>>366
声楽が起源の間違いでは?
声楽的対位法→器楽的対位法→和声法
だと思う。
複音程の跳躍とか半音階の変位とかって、もはやバロック的声楽の
領域を越えている。